令和07年度 第110回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 327

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問 327  正答率 : 74.7%

 国家試験問題

国家試験問題
68歳女性。夕方買い物に出かけた際に転倒し、救急車で整形外科病院に搬送された。

(入院時検査値)
血圧 142/93 mmHg、LDL-C 134 mg/dL、eGFR 60.5 mL/min/1.73 m2

下半身の痛みを訴えており、自力で立つことができない状態であった。レントゲン検査の結果、大腿骨頸部骨折と診断され、緊急で骨接合術が実施されることになった。主治医よりこの患者の服薬状況について、確認依頼があった。そこで薬剤師は、患者が携帯していたお薬手帳より、現在の内服薬の情報を入手した

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術後、完全に歩行可能になるまで服用を中止すべき内服薬はどれか。1つ選べ。

1 エルデカルシトールカプセル


2 ラロキシフェン塩酸塩錠


3 アムロジピン錠


4 ロスバスタチン錠


5 スボレキサント錠

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問 327    

 e-REC解説

解答 2

本患者の現在の内服薬のうち、SERM(選択的エストロゲン受容体モジュレーター)であるラロキシフェンは、深部静脈血栓症のリスクが上昇するため長期不動状態に入る前には服用を中止し、完全に歩行可能になるまで再開しないこととされている。本患者は大腿骨頸部骨折により歩行可能になるまで長期不動状態になると考えられるため、中止すべき内服薬はラロキシフェン塩酸塩錠である。

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