令和07年度 第110回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 333

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問 333  正答率 : 78.4%

 国家試験問題

国家試験問題
60歳男性。がん化学療法後に増悪したPD-L1陽性の再発食道扁平上皮がんに対してペムブロリズマブ200 mgの点滴静注が開始された。4コース目施行時に担当薬剤師は患者から3コース終了頃から倦怠感と寒気が続いているとの訴えを聴取した。また看護記録から体重増加と心拍42拍/分で徐脈であることを確認した。担当薬剤師は以下の医薬品リスク管理計画を参考に有害事象発現の可能性を考えた。身体所見と看護記録に基づいて薬剤師から提案する検査項目はどれか。1つ選べ。

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1 プロラクチン


2 テストステロン


3 抗利尿ホルモン


4 ゴナドトロピン


5 甲状腺刺激ホルモン

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問 333    

 e-REC解説

解答 5

本患者はペムブロリズマブの3コース終了頃から倦怠感や寒気が持続しており、あわせて体重増加や徐脈が認められている。これらの症状とペムブロリズマブの管理計画から、甲状腺機能低下症(甲状腺機能障害)が生じていると考えられる。甲状腺機能が低下すると、甲状腺ホルモンの分泌が減少し、それに伴うフィードバック機構により甲状腺刺激ホルモン(TSH)が上昇する。したがって、薬剤師として提案すべき検査項目は、甲状腺刺激ホルモンである。

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