令和07年度 第110回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 342

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問 342  正答率 : 86.2%

 国家試験問題

国家試験問題
75歳男性。50歳の娘と二人暮らし。娘は、父親の服薬管理の相談のため、薬局を訪れた。父親は、当該薬局で一方化調剤を受け、1日3回、朝食後、夕食後、就寝前に処方薬を服用している。父親は、自分でお薬カレンダーに服用時点ごとに一包化した薬剤をセットしているが、加齢黄斑変性による視力の低下が原因で、最近、セットミスが多くなってきた。父親は身の回りのことを自分でしたいとの願望が強く、娘は、このまま父親に薬剤管理をさせてあげたいと思っている。娘が持参した一包化された薬剤は以下の通りである。なお。父親に特に物忘れはなく、日常生活にも問題はない。

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薬剤師が、薬剤のセットミスを軽減できる可能性が高い工夫はどれか。2つ選べ。

1 氏名の印字を「ひらがな」に変更する。


2 用法のフォントサイズを大きくする。


3 効能・効果の印字を追加する。


4 服用時点ごとに色分けしたラインを分包紙に引く。


5 合剤への処方変更を医師に提案し、服用剤数を減らす。

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問 342    

 e-REC解説

解答 2、4

本患者は視力の低下が原因で、お薬カレンダーに服用時点ごとにセットすることが難しくなっているため、服用時点に関する情報が目立つようにすると良い。したがって、用法のフォントサイズを大きくすることや、服用時点ごとに色分けしたラインを分包紙に引くことで、患者の薬剤のセットミスを軽減できると考えられる。

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