平成27年度 第100回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 46

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問 46  正答率 : 74.0%

 国家試験問題

国家試験問題
薬物の経口投与時におけるバイオアベイラビリティを増加させるのはどれか。1つ選べ。

1 消化管内での溶解性の低下
2 小腸上皮細胞における膜透過性の低下
3 小腸上皮細胞における薬物代謝酵素の誘導
4 肝臓における薬物代謝酵素の阻害
5 肝臓における胆汁中排泄の促進

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問 46    

 e-REC解説

解答 4

バイオアベイラビリティとは、投与した薬物に対する循環血中に移行した薬物の割合のことである。

1 誤
消化管内での薬物の溶解性が低下すると、消化管における薬物の吸収率が低下するため、バイオアベイラビリティは低下する。

2 誤
小腸上皮細胞における膜透過性が低下すると、消化管における薬物の吸収率が低下するため、バイオアベイラビリティは低下する。

3 誤
小腸上皮細胞における薬物代謝酵素が誘導されると、小腸上皮細胞に移行した薬物が代謝さやすくなり、循環血中に薬物が移行しにくくなるため、バイオアベイラビリティは低下する。

4 正
肝臓における薬物代謝酵素が阻害されると、肝臓に移行した薬物が代謝されにくくなり、循環血中に薬物が移行しやすくなるため、バイオアベイラビリティは増加する。

5 誤
肝臓における胆汁中排泄が促進されると、肝臓に移行した薬物が消化管に排泄されやすくなり、循環血中に薬物が移行しにくくなるため、バイオアベイラビリティは低下する。

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