平成27年度 第100回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 57

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問 57  正答率 : 89.7%

 国家試験問題

国家試験問題
高度な徐脈を認める高血圧症患者(但し、他に合併症、臓器障害を有さない)に対して、使用すべきでない降圧薬はどれか。1つ選べ。

1 リシノプリル水和物
2 アムロジピンベシル酸塩
3 アテノロール
4 トリクロルメチアジド
5 オルメサルタンメドキソミル

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問 57    

 e-REC解説

解答 3

高度な徐脈を認める高血圧患者に対して、使用すべきでない降圧薬は、β受容体遮断薬であるアテノロールである。アテノロールなどのβ受容体遮断薬は、心機能を抑制する作用があり、副作用として心不全、徐脈、房室ブロック等が現れることがある。そのため、高度な徐脈を認める患者に対して、アテノロールなどのβ受容体遮断薬は、投与禁忌となっている。

1 使用できる
リシノプリル水和物は、アンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬であり、高度な徐脈を認める患者に対して、使用可能である。

2 使用できる
アムロジピンベシル酸塩は、ジヒドロピリジン系カルシウムチャネル遮断薬であり、高度な徐脈を認める患者に対して、使用可能である。

3 使用できない
前記参照

4 使用できる
トリクロルメチアジドは、チアジド系利尿薬であり、高度な徐脈を認める患者に対して、使用可能である。

5 使用できる
オルメサルタンメドキソミルは、アンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬であり、高度な徐脈を認める患者に対して、使用可能である。

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