平成27年度 第100回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 60

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問 60  正答率 : 56.5%

 国家試験問題

国家試験問題
慢性閉塞性肺疾患に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

1 喫煙が主な原因である。
2 右心不全によって悪化する。
3 病期・重症度は、肺活量により評価する。
4 増悪予防のためインフルエンザワクチンの接種が推奨される。
5 抗コリン薬の吸入が有効である。

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問 60    

 e-REC解説

解答 3

慢性閉鎖性肺疾患(COPD)は、タバコの煙などの有害物質を長期間吸入曝露することで生じる肺の慢性炎症性疾患であり、不可逆的な気管支狭窄が原因で呼吸困難をきたす。

1 正しい
前記参照

2 正しい
右心不全により、肺血流量が低下しガス交換機能が低下すると、COPDによる呼吸困難がさらに増悪する。

3 誤っている
COPDの診断はスパイロメーターによる呼吸機能検査によって行われる。
呼吸機能検査により、1秒量(努力肺活量のうち、最初の1秒間で吐き出された空気の量)、努力肺活量(最大限に息を吸った状態から可能な限り吐き出された空気の量)を測定する。COPDの病期・重症度は、主に1秒率(1秒量/努力肺活量)より判断する。

4 正しい

5 正しい
COPDの薬物療法では、気管支拡張作用を有する抗コリン薬やアドレナリンβ2受容体刺激薬が用いられる。

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