平成30年度 第103回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 126

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問 126  正答率 : 63.4%

 国家試験問題

国家試験問題
図は、1955年から2015年までの全悪性新生物及び部位別にみた悪性新生物の年齢調整死亡率の年次推移を示したものである。A〜Fは、乳房、肺(気管、気管支及び肺)、胃、肝臓、大腸及び子宮のいずれかに対応している。これらの年次推移に関する記述のうち、適切なのはどれか。2つ選べ。
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1 Aの年齢調整死亡率が低下し続けている要因として、がんの早期発見や食生活の変化が考えられる。
2 Bの年齢調整死亡率が1990年代後半まで上昇した主な要因として、飲酒やウイルス感染の関与が考えられる。
3 Cの年齢調整死亡率が1990年代後半まで上昇した要因の1つとして、食事内容の欧米化が考えられる。
4 Eの年齢調整死亡率の低下の主な要因として、ワクチンの定期接種によるEの罹患率の低下が考えられる。
5 近年、全悪性新生物の年齢調整死亡率が男女とも低下しているが、粗死亡率も同様に低下している。

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問 126    

 e-REC解説

解答 1、3

本問における部位別にみた悪性新生物の年齢調整死亡率A〜Fは、A:胃、B:肺(気管、気管支及び肺)、C:大腸、D:肝臓、E:子宮、F:乳房である。

1 正
A(胃)の年齢調整死亡率が低下し続けている要因として、医療技術の進歩による胃がんの早期発見・早期治療、塩分摂取量の減少等の食生活の変化が考えられる。

2 誤
B(肺(気管、気管支及び肺))の年齢調整死亡率が1990年代後半まで上昇した主な要因として、喫煙が考えられる。

3 正
C(大腸)の年齢調整死亡率が1990年代後半まで上昇した要因の1つとして、脂肪摂取の質・量の変化といった食事内容の欧米化が考えられる。

4 誤
E(子宮)の年齢調整死亡率の低下の主な要因として、検診による早期発見及び治療技術の進歩に加え、生活面でも衛生環境の改善による子宮頸がんの減少などが考えられる。

5 誤
近年、全悪性新生物の年齢調整死亡率が男女とも低下しているが、粗死亡率は高齢化に伴い増加している。

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