平成27年度 第100回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 338

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問 338  正答率 : 94.3%

 国家試験問題

国家試験問題
病棟で抽出された以下の問題点について、薬剤師の対応・判断として適切と考えられるのはどれか。2つ選べ。

1 アドヒアランス不良の患者に対し、薬剤情報提供書と薬剤実物を用いて指導を行った。
2 患者の薬識が低かったので服用薬に対する理解度を高めるため、一包化調剤で対応した。
3 高血圧患者より2種類の内服薬の管理がうまくできないとの申し出があり、医薬品情報を調査して配合剤への変更が可能かを検討した。
4 注射用セフェム系抗生物質投与時の患者観察に関する看護師の相談に対して、初回投与時に問題が無かったので同一薬剤2回目以降の観察は不要と回答した。

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問 338    

 e-REC解説

解答 1、3

1 適切
アドヒアランスとは、患者が積極的に治療方針の決定に参加し、決定に従って治療を実行することである。薬剤情報提供書と薬物実物を用いて指導することは、アドヒアランスの向上に有効であるといえる。

2 不適切
錠剤やカプセル剤など複数の医薬品を1回服用時点ごとに分包する一包化調剤は、服用忘れ、飲み間違いを防止することなどに有効であるが、服用薬に対する理解度を高めるためには有効であるとはいえない。

3 適切
配合剤とは、複数の成分を1つの製剤にまとめたものである。2種類の内服薬の管理がうまくできない患者に対して、配合剤への変更が可能かを検討することは、薬剤師の対応・判断として適切である。

4 不適切
注射用セフェム系抗生物質の投与により副作用として、ショック、アナフィラキシーが現れることがあるため、初回投与時に問題がなかった場合でも、2回目投与以降も観察する必要がある。

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