平成31年度 第104回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 51

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問 51  正答率 : 80.2%

 国家試験問題

国家試験問題
せん断応力の増加に伴い、みかけの粘度が増大するのはどれか。1つ選べ。

1 ビンガム流動
2 準塑性流動
3 ダイラタント流動
4 準粘性流動
5 ニュートン流動

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問 51    

 e-REC解説

解答 3

1 誤
ビンガム流動(塑性流動)は、せん断応力を増加させると一定のせん断応力(降伏値)までは流動せず、降伏値以降はみかけの粘度が一定となる流動のことである。具体例として、チンク油、軟膏剤、クリーム剤などが挙げられる。

2 誤
準塑性流動は、せん断応力を増加させると降伏値までは流動せず、せん断応力の増加に伴い降伏値以降はみかけの粘度が低下する流動のことである。具体例として水溶性高分子の約2〜3%水溶液(メチルセルロース、カルメロースナトリウムなど)が挙げられる。

3 正
ダイラタント流動は、せん断応力を増加させるとみかけの粘度が増大する流動のことである。具体例として、約50%以上の高濃度デンプン懸濁液が挙げられる。

4 誤
準粘性流動は、せん断応力を増加させるとみかけの粘度が低下する流動のことである。具体例として、水溶性高分子の約1%水溶液(メチルセルロース、カルメロースナトリウムなど)が挙げられる。

5 誤
ニュートン流動とは、せん断応力を増加させても粘度が一定である流動のことである。具体例として、水、エタノール、アセトンなどが挙げられる。

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