平成28年度 第101回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 176

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問 176  正答率 : 44.3%

 国家試験問題

国家試験問題
1価の弱酸性化合物（pKa＝6.1）の水に対する溶解度は、pH 1のとき0.1 µg/mLであった。この化合物の溶解度が1 mg/mLとなるpHはいくらか。最も近い値を１つ選べ。ただし、イオン形は完全に水に溶解するものとする。

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問 176    
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 e-REC解説

解答　４

弱酸性化合物の溶解度(Cs)は次式で表される。
Cs＝［分子形の溶解度］・（１＋10pH－pKa）
設問に「弱酸性化合物（pKa＝6.1）の水に対する溶解度は、pH 1のとき0.1 µg/mLであった」となっていることから、この化合物はpH 1において、ほとんど分子形として存在することがわかる。よって、この化合物の分子形の溶解度は0.1 µg/mLとなる。
これらのことから、この化合物の溶解度(Cs)が、1 mg/mL＝1000 µg/mLとなるpHを以下のように求めることができる。
Cs＝［分子形の溶解度］・（１＋10pH－pKa）
1000 µg/mL＝0.1 µg/mL（１＋10pH－6.1）
103＝10－1（１＋10pH－6.1）
104＝１＋10pH－6.1
104≒10pH－6.1
pH＝10.1

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