薬剤師国家試験 平成31年度 第104回 - 一般 理論問題 - 問 91

0.200 mol/L酢酸50.0 mLに0.100 mol/L水酸化ナトリウム水溶液50.0 mLを加えた。その後、この混合溶液に対して1.00 mol/L塩酸を1.00 mL加えた溶液のpHに最も近い値はどれか。１つ選べ。ただし、酢酸のpKa＝4.70、log2＝0.301、log3＝0.477とする。

１　2.01
２　3.41
３　4.52
４　4.70
５　4.93

REC講師による詳細解説！ 解説を表示

解答　３

0.200 mol/L CH3COOH 50.0 mL（0.200 mol/L×50.0 mL＝10 mmol）に0.100 mol/L NaOH 50.0 mL（0.100 mol/L×50 mL＝5 mmol）を加えた反応は以下のとおりである。



さらに、混合液に1.00 mol/L HCl 1.00 mL（1.00 mol/L×1.00 mL＝1 mmol）を加えた反応は以下のとおりである。



CH3COONaは、水溶液中でCH3COO－とNa＋にほぼ解離するため、CH3COONaの濃度はCH3COO－と同じ濃度となる。
上記の反応により、溶液中にCH3COO－が4 mmol、CH3COOHが6 mmol存在している緩衝液であることがわかる。緩衝液のpHはHenderson−Hasselbalchの式より以下のように計算される。

解説動画１ ( 15:35 )  

※ この解説動画は 60 秒まで再生可能です 

他の解説動画を見る