平成28年度 第101回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 121

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問 121  正答率 : 70.0%

 国家試験問題

国家試験問題
栄養素の過不足による疾病に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 ビタミンAの摂取不足は、頭蓋内圧亢進による頭痛を引き起こす。


2 新生児ではビタミンK欠乏性出血症が起こることがある。


3 妊婦のビタミンB6の摂取不足により、胎児の神経管閉鎖障害が起こることがある。


4 カリウムの摂取不足は、血圧の低下を引き起こす。


5 甲状腺腫は、ヨウ素の過剰摂取によっても摂取不足によっても起こりうる。

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問 121    

 e-REC解説

解答 2、5

1 誤
ビタミンAの摂取不足により、成人では夜盲症などが起こることが知られている。また、ビタミンAの過剰摂取による症状には頭痛があり、急性毒性では脳脊髄液圧の上昇が顕著にみられ、慢性中毒では頭蓋内圧亢進が起こることが知られている。

2 正
ビタミンKは、胎盤通過性が低いほか、母乳中の含量も低く、また新生児では腸内細菌による供給量も少ないことから、新生児ではビタミンKの欠乏が起こりやすい。ビタミンKは欠乏することで、出血のリスクが高くなるため、出生直後の新生児にはビタミンKの予防投与が行なわれる。

3 誤
妊婦の摂取不足により、胎児の神経管閉鎖障害が起こるリスクが高くなる栄養素は、葉酸である。なお、ビタミンB6の摂取不足により起こるものには、ペラグラ様症候群、皮膚炎、舌炎などがある。

4 誤
カリウム摂取により血圧の低下が起こるため、適切な量のカリウム摂取は高血圧の予防に効果があるとされている。したがって、カリウムの摂取不足により、血圧の上昇(高血圧)が起こりやすくなる。

5 正

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