平成24年度 第97回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 133

Pin Off  未ブックマーク   
問 133  正答率 : 59.6%

 国家試験問題

国家試験問題
アスベストに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 ケイ素を含む有機化合物である。


2 酸やアルカリに耐性である。


3 Ames試験で陽性を示す。


4 大気汚染防止法では、特定粉じんに指定されている。

 解説動画作成を要望!

 解答を選択

問 133    

 e-REC解説

解答 2、4

1 誤
アスベストは、ケイ素を含む無機化合物である。

2 正
アスベストは、耐熱性、耐酸性、耐アルカリ性などの性質を有する。

3 誤
アスベストによる発癌機構は、アスベスト繊維が気管支や肺に突き刺さることにより長期間にわたって炎症が生じ、肺の組織が傷つけられ続けることで繊維化が生じることに加え、発生した活性酸素によりDNAが損傷された結果、遺伝子異常が起こり、細胞が癌化する可能性があると考えられている。このことより、アスベストは発癌性を有するが、変異原性を示さないため、Ames試験で陰性を示す。
Ames試験:変異原性試験であり、発癌イニシエーターのスクリーニング法として用いられる。

4 正
大気汚染防止法では、アスベストを特定粉じんに指定している。

 Myメモ - 0 / 1,000

e-REC 過去問解説システム上の [ 解説 ] , [ 解説動画 ] に掲載されている画像・映像・文章など、無断で複製・利用・転載する事は一切禁止いたします