平成28年度 第101回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 140

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問 140  正答率 : 40.1%

 国家試験問題

国家試験問題
ある教室の室内環境について、以下の数値を得た。

アスマン通風乾湿計の乾球温度   21.0℃
アスマン通風乾湿計の湿球温度   15.0℃
黒球温度計の示度         22.5℃
湿度図表から求めた相当湿球温度  16.0℃
(黒球温度に対応する湿球温度)
気動               1.0 m/sec

これらの値と、以下の補正感覚温度(CET)図表(座標軸のタイトルは表示していない)を用いて求められる熱輻射を考慮した補正感覚温度、実効輻射温度の正しい組合せはどれか。1つ選べ。

スクリーンショット 2016-08-01 18.38.11.png

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問 140    

 e-REC解説

解答 6

補正感覚温度とは、感覚温度(気温、気湿および気動の三者が複合して人体に実感として感じさせる温度)に熱輻射(温感を与える赤外線など)を考慮したときの人体に与える温度感を表す。
補正感覚温度は、以下の3つと補正感覚温度図表を用いることによって求めることができる。
①黒球温度計の示度         22.5℃
②湿度図表から求めた相当湿球温度  16.0℃
(黒球温度に対応する湿球温度)
③気動               1.0 m/sec
補正感覚温度図表の左側が黒球温度または乾球温度、右側が湿球温度を表す。よって、補正感覚温度図表の左側に22.5℃(黒球温度計の示度)、右側に16.0℃(湿度図表から求めた相当湿球温度)をプロットし、この2点を直線でつないだ後、気動1.0 m/secのときの目盛りを読み取ると、熱輻射を考慮した補正感覚温度は18.2℃となる。
スクリーンショット 2016-08-01 18.40.17.png
また、実効輻射温度(熱輻射により上昇する温度)は、黒球温度計の示度からアスマン通風乾湿計の乾球温度を差し引くことで求められる。
実効輻射温度=22.5℃(黒球温度計の示度)-21.0℃(アスマン通風乾湿計の乾球温度)
      =1.5℃
よって、実効輻射温度は1.5℃である。

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