平成26年度 第99回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 163

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問 163  正答率 : 65.1%

 国家試験問題

国家試験問題
非ステロイド性抗炎症薬及び解熱鎮痛薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 セレコキシブは、シクロオキシゲナーゼ(COX)−2を選択的に阻害するため、 血栓塞栓症のリスクは低い。


2 メフェナム酸は、成人ぜん息患者のぜん息発作を誘発することはない。


3 アスピリンは、水痘やインフルエンザに感染している小児にライ(Reye)症候群を起こすことがある。


4 ロキソプロフェンは、消化管障害の軽減を目的としたプロドラッグである。


5 アセトアミノフェンは、COX−1及びCOX−2を阻害するため、消化管障害が多い。

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問 163    

 e-REC解説

解答 3、4

1 誤
セレコキシブは、シクロオキシゲナーゼ(COX)−2を選択的に阻害するため、消化管障害などをおこしにくいが、血栓塞栓性のリスクを増大させる恐れがある。

2 誤
メフェナム酸は酸性非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の一つであり、COX阻害作用による鎮痛作用を示す。副作用として、COX阻害に伴いロイコトリエン類の合成を亢進させ、ぜん息発作を誘発することがある(アスピリンぜん息)。

3 正
アスピリンは、ライ(Reye)症候群を起こす可能性が報告されているため、原則として水痘やインフルエンザに感染している15歳未満の小児には投与しない。

4 正
ロキソプロフェンは、消化管障害の軽減を目的としたプロドラッグであり、体内で還元されて活性体となり鎮痛作用を示す。

5 誤
アセトアミノフェンは非ピリン系解熱鎮痛剤であり、視床下部の体温調節中枢に作用することで熱放散を増大させ、解熱作用を示す。末梢におけるCOX阻害作用をほとんどもたないため、消化管障害をおこしにくい。

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