平成27年度 第100回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 333

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問 333  正答率 : 61.9%

 国家試験問題

国家試験問題
64歳女性。本日、以下に示す皮膚科の処方せんを持って保険薬局を訪れた。
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服薬指導時に、抗がん剤を服用していることがわかった。その抗がん剤を服用し始めてから手のひらと足の裏が赤くなり痛みが生じるとともに、かかとがカサカサするようになったと訴えた。見せてもらうと色素沈着も認められた。皮膚科の医師からは抗がん剤の副作用を抑えるための軟膏であると言われている。この副作用を引き起こす薬物として最も想定されるのはどれか。1つ選べ。

1 イマチニブ


2 ソラフェニブ


3 ゲフィチニブ


4 ダサチニブ


5 ニロチニブ

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問 333    

 e-REC解説

解答 2

抗がん剤を服用開始後、「手のひらと足の裏が赤くなり痛みが生じた」、「かかとがカサカサする」、「色素沈着」などの症状が現れていることから、抗がん剤による手足症候群を発症していると考えられる。副作用として手足症候群を起こしやすい抗がん剤薬物として、フルオロウラシル、ドセタキセル、カペシタビン、ソラフェニブ、スニチニブなどがある。
なお、手足症候群とは、抗悪性腫瘍薬などにより手や足に皮膚の細胞が障害されることで起こる副作用で、症状として、手や足のしびれ、痛みなどの感覚異常、手や足の皮膚の赤み、むくみ、色素沈着、角化、ひびわれ、水ぶくれなどがみられる。

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