令和07年度 第110回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 104

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問 104  正答率 : 62.9%

 国家試験問題

国家試験問題
下図は、DNAの二重らせん構造の一部で、2本のポリヌクレオチド鎖間で形成される相補的塩基対を示している。以下の記述のうち、適切なのはどれか。2つ選べ。

スクリーンショット 2025-05-28 15.51.43.png


1 塩基アのヘテロ環はピラジン環である。


2 塩基イはウリジンである。


3 矢印Aはポリヌクレオチド鎖ウの3´→5´末端の方向を指す。


4 酸素原子エは水素結合受容体として機能する。


5 塩基アと塩基イの相補的塩基対は、平面状に形成される。

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問 104    

 e-REC解説

解答 4、5

1 誤
塩基ア(シトシン)のヘテロ環はピリミジン環である。
スクリーンショット 2025-05-28 15.53.09.png

2 誤
塩基イはグアニンである。なお、ウリジンはウラシルにリボースが結合したヌクレオシドである。
スクリーンショット 2025-05-28 15.53.43.png

3 誤
矢印Aはポリヌクレオチド鎖ウの5´→3´末端の方向を指す。
スクリーンショット 2025-05-28 18.07.34.png

4 正
一般に、フッ素、酸素、窒素と結合した水素(FH、OH、NH)は、正に帯電しており水素結合供与体(ドナー)として機能し、フッ素、酸素、窒素、(F、O、N)は負に帯電しており水素結合受容体(アクセプター)として機能する。図では、アデニンのアミノ基が水素結合供与体として機能し、酸素原子エは水素結合受容体(アクセプター)として機能する。
スクリーンショット 2025-05-28 18.08.31.png


5 正
核酸塩基は平面な芳香環であるプリン塩基またはピリミジン塩基を有し、相補的塩基対は核酸塩基同士が複数の水素結合を形成するため、平面状に形成される。

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