令和06年度 第109回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 109

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問 109  正答率 : 72.3%

 国家試験問題

国家試験問題
28歳女性。日頃からストレスによる疲労感やイライラを強く感じていて、最近になって胃痛や嘔吐、食欲不振に悩まされるようになった。今回、一般用医薬品を希望して来局したため、症状から六君子湯(ハンゲ、チンピ、ニンジン、ビャクジュツ又はソウジュツ、ショウキョウ、カンゾウ、タイソウ、ブクリョウから構成される)を薦めた。

これらの症状に対して六君子湯が有効と考えた主たる根拠として誤っているのはどれか。1つ選べ。

1 ハンゲには嘔吐を改善するはたらきがある。


2 チンピには胃の調子を改善するはたらきがある。


3 ニンジンには疲労感を改善するはたらきがある。


4 ビャクジュツ又はソウジュツにはイライラを改善するはたらきがある。


5 ショウキョウには食欲不振を改善するはたらきがある。

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問 109    

 e-REC解説

解答 4

六君子湯はニンジンを主薬とし、脾胃を補い温めることで脾虚(消化機能低下)を改善する人参湯類の1つである。主に胃腸の弱いもので、食欲がなく、みぞおちがつかえ、疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすい者の胃炎、胃アトニー、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐などに用いられる。

1 正しい
ハンゲは鎮吐、去痰、鎮咳などを目的として用いる。

2 正しい
チンピは主に健胃を目的に芳香性健胃薬として用いる。

3 正しい
ニンジンは滋養強壮などを目的として用いる。

4 誤っている
ビャクジュツ又はソウジュツは利水などを目的として用いる。いずれもイライラを改善するはたらきはない。

5 正しい
ショウキョウは健胃、去痰、矯味などを目的として用いる。

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