令和02年度 第105回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 111

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問 111  正答率 : 68.1%

 国家試験問題

国家試験問題
図は視床下部-下垂体系を模式的に示したものである。下垂体の部位A又はBにおけるホルモンの分泌調節に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
スクリーンショット 2020-06-11 11.15.25.png


1 Aから分泌されるホルモンは、視床下部ホルモンにより分泌調節される。


2 ソマトスタチンは、Aからの成長ホルモンの分泌を促進する。


3 ゴナドトロピン放出ホルモンは、Aからのオキシトシンの分泌を促進する。


4 バソプレシンは、視床下部で合成され、Bから分泌される。


5 ドパミンは、Bからのプロラクチンの分泌を抑制する。

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問 111    

 e-REC解説

解答 1、4

図中のAは、下垂体門脈が記載されていることから下垂体前葉、図中のB は、視床下部に細胞体をもつ神経細胞が存在し、神経軸索内を通ってホルモンが分泌されることから下垂体後葉と判断できる。

1 正
下垂体前葉ホルモンは、上位中枢である視床下部から調節を受けている。

2 誤
ソマトスタチンは視床下部で合成・分泌され、下垂体前葉へと作用するホルモンであり、A(下垂体前葉)からの成長ホルモンの分泌を抑制する。

3 誤
ゴナドトロピン放出ホルモン(Gn–RH)は、視床下部で合成・分泌され、下垂体前葉へと作用するホルモンであり、A(下垂体前葉)からの卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体形成ホルモン(LH)の分泌を促進する。オキシトシンは、視床下部で合成されたのち、B(下垂体後葉)から分泌されるホルモンである。

4 正
バソプレシンは、視床下部で合成された後に、B(下垂体後葉)から分泌されるホルモンである。

5 誤
ドパミンは、視床下部で合成・分泌され、A(下垂体前葉)へと作用するホルモンであり、プロラクチン放出抑制因子(PIF)として働き、A(下垂体前葉)からのプロラクチンの放出を抑制する。

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