平成24年度 第97回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 115

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問 115  正答率 : 73.5%

 国家試験問題

国家試験問題
酵素に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

1 酵素は、反応に必要な活性化エネルギーを低下させ、反応速度を増加させる。


2 ミカエリス(Michaelis)定数が小さいほど、基質と酵素との親和性が高い。


3 最適pHとは、酵素活性が最大になる反応系のpHのことである。


4 酵素は、競合阻害剤と不可逆的に結合して活性が阻害される。


5 酵素活性に必須の因子(補因子)の中には、酵素と共有結合しているものがある。

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問 115    

 e-REC解説

解答 4

1 正しい
酵素は、正触媒として働き、反応に必要な活性化エネルギーを低下させ、反応速度を増加させる。

2 正しい
ミカエリス(Michaelis)定数(Km)は、酵素と基質の解離定数であり、Kmが小さいほど酵素と基質の親和性が高い。

3 正しい
酵素活性は、温度、pHの影響を受けて変化する。酵素活性が最大になる温度を至適温度といい、酵素活性が最大となるpHを至適pHという。

4 誤っている
競合阻害剤は、酵素と可逆的に結合し酵素活性を阻害する。よって、酵素は、競合的阻害剤と可逆的に結合して活性が阻害される。

5 正しい
補因子とは、酵素活性に必要なタンパク質以外の化学物質のことであり、補酵素と補欠分子族に分類させる。補因子の中には酵素と共有結合しているものがある。

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