平成28年度 第101回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 122

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問 122  正答率 : 62.7%

 国家試験問題

国家試験問題
40歳女性。血圧が高めであるため、1日に摂取する食塩相当量を、食事摂取基準(2015年度版)の目標量(男性8.0 g/日未満、女性7.0 g/日未満)に抑えるように気をつけている。ある日、外出していたため朝食のおにぎりと昼食の弁当を購入した。成分表示を見ると、おにぎりには「食塩相当量 1.4 g」、弁当には「ナトリウム 1,100 mg」との記載があった。この日の夕食は食塩相当量として何g未満にする必要があるか。最も近い値を1つ選べ。ただし、Na及びClの原子量を23及び35.5とし、3食以外は食塩の摂取はないものとする。

1 6.3


2 5.3


3 3.8


4 2.8


5 1.6


6 0.65

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問 122    

 e-REC解説

解答 4

食事摂取基準(2015年度版)では、女性の1日食塩摂取量の目標量は7.0 g未満であることから、この日の夕食の食塩相当量は、7.0 gから朝食のおにぎりと昼食の弁当に含まれる食塩相当量を控除した値未満である。
昼食の弁当には「ナトリウム量 1,100 mg」が記載されているため、ナトリウムを食塩相当量に換算する必要がある。食塩(NaCl)の分子量は23+35.5=58.5であるため、ナトリウム1 gは食塩2.54 g(NaCl:Na=58.5:23≒2.54:1)に相当し、食塩相当量を以下の式で求めることができる。
食塩相当量(g)=ナトリウム(g)×2.54
上記の式より、昼食の食塩相当量を以下のように求めることができる。
食塩相当量(g)=1.1(g)×2.54
≒2.8(g)
よって、この女性のこの日の夕食の食塩相当量は7.0 g-(1.4 g+2.8 g)=2.8 g未満にする必要がある。

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