令和05年度 第108回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 124

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問 124  正答率 : 89.7%

 国家試験問題

国家試験問題
生活習慣病に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 腹囲が基準値以上であり、血圧、血糖、血清脂質の3つの診断基準項目のうち、2項目以上が該当すると、メタボリックシンドロームと診断される。


2 現在、我が国では、2型糖尿病患者より1型糖尿病患者が多い。


3 糖尿病は、虚血性心疾患や脳梗塞のリスクファクターである。


4 受動喫煙は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)のリスクファクターとはならない。


5 HDL−C(高密度リポタンパク質コレステロール)は、脂質異常症の診断基準項目に含まれない。

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問 124    

 e-REC解説

解答 1、3

1 正
我が国では、2005年に日本内科学会などの8つの医学系の学会が合同してメタボリックシンドロームの診断基準を策定した。下記の通り、内臓脂肪の蓄積があり、かつ血圧、血糖、血清脂質のうち2つ以上が基準値から外れている場合、メタボシックシンドロームと診断される。
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2 誤
現在、我が国では、1型糖尿病患者より2型糖尿病患者が多い。糖尿病患者のうち、約95%が2型糖尿病である。

3 正
高血糖の状態が続くと、動脈硬化を引き起こしやすくなり、虚血性心疾患や脳梗塞に発展することがある。そのため、糖尿病は、虚血性心疾患や脳梗塞のリスクファクターである。

4 誤
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の主な原因は喫煙であり、罹患者の90%以上が喫煙者である。しかし、主流煙を吸っている直接の喫煙習慣のある人のみがCOPD発症率が上がるわけではなく、副流煙を吸ってしまっている受動喫煙者もCOPD発症率が上がる。そのため、受動喫煙は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)のリスクファクターとなる。

5 誤
HDL−C(高密度リポタンパク質コレステロール)は、脂質異常症の診断基準項目に含まれる。次に脂質異常症の診断基準項目および基準値を示す。
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