令和05年度 第108回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 125

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問 125  正答率 : 66.5%

 国家試験問題

国家試験問題
下表の母子感染する疾患について、その病原体及び主な感染経路の組合せとして正しいのはどれか。2つ選べ。

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問 125    

 e-REC解説

解答 1、3

1 正
風しんの病原体である風疹ウイルスは、主に胎盤を介して母子感染する。母親が妊娠前期に風しんに罹患した場合、出生児は先天性風疹症候群(聴覚障害、心奇形など)を発症することがある。

2 誤
淋菌感染症の病原体である淋菌(細菌)は、主に産道を介して母子感染する。母親が淋菌感染症に罹患した場合、出生児は淋菌性結膜炎を発症することがある。

3 正
トキソプラズマ症の病原体であるトキソプラズマ(原虫)は、主に胎盤を介して母子感染する。母親が妊娠前期にトキソプラズマ症に罹患した場合、出生児はトキソプラズマ症(水頭症、脈絡膜炎による視力障害など)を発症することがある。

4 誤
成人T細胞白血病の病原体であるHTLV−1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)は、主に母乳を介して母子感染する。母親が成人T細胞白血病に罹患した場合、出生児も成人T細胞白血病を発症し、死に至る可能性がある。なお、成人T細胞白血病は、断乳し、人工栄養哺育をすることで、出生児の発症を予防することができる。

5 誤
カンジダ症の病原体であるカンジダ(真菌)は、主に産道を介して母子感染する。母親がカンジダ症に罹患した場合、出生児は鵞口瘡や皮膚炎発症することがある。

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