令和07年度 第110回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 125

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問 125  正答率 : 60.8%

 国家試験問題

国家試験問題
この20年間の生活習慣病に関する記述として正しいのはどれか。2つ選べ。

1 糖尿病の患者数は40歳代より急激に増加するが、そのほとんどは1型糖尿病である。


2 慢性閉塞性肺疾患(COPD)による総死亡者数は減少傾向にある。


3 心疾患による粗死亡率は増加傾向にある。


4 脳血管疾患のうち、粗死亡率が最も高いのは、脳内出血である。


5 全悪性新生物死亡のうち、膵臓がんの死亡者数は男女とも増加傾向にある。

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問 125    

 e-REC解説

解答 3、5

1 誤
糖尿病は自己免疫によって発症する1型糖尿病と、生活習慣によって発症する2型糖尿病に大別される。糖尿病の患者数は40歳代より増加し、そのほとんどは2型糖尿病である。

2 誤
慢性閉塞性肺疾患は、近年横ばい傾向であるが、2004年(平成16年)の死亡者数が13,444人であったのに対し、2023年(令和5年)の死亡者数が16,941人であることから、この20年間で見ると増加傾向である。

3 正
心疾患による粗死亡率は、高齢化の影響により近年増加傾向であり、2023年(令和5年)における死因別死亡率は第2位である。

4 誤
脳血管疾患のうち、粗死亡率が最も高いのは脳梗塞である。脳内出血の粗死亡率は食塩摂取量の低下により、近年減少傾向である。

5 正
膵臓がんのリスクファクターには、肥満、喫煙、慢性膵炎、糖尿病などがあり、死亡者数は男女とも近年増加傾向である。

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