平成24年度 第97回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 132

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問 132  正答率 :

 国家試験問題

国家試験問題
化学物質と発癌作用に関する組合せのうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

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問 132    

 e-REC解説

解答 解なし

化学物質による発癌過程は、イニシエーション、プロモーション、プログレッションなどがあり、イニシエーションを誘発する物質を発癌イニシエーター、プロモーションを誘発する物質を発癌プロモーターという。

1 正しい
フェノバルビタールの構造である。フェノバルビタールは、肝癌の発癌プロモーターである。

2 誤っている
サッカリンの構造である。サッカリンは、以前、膀胱癌のプロモーターとされていたが、最近、膀胱癌のプロモーターとして作用するという科学的根拠が十分でないとする知見が一般的になりつつある。

3 誤っている
ナイトロジェンマスタードの構造である。ナイトロジェンマスタードは、発癌イニシエーター(1次性発癌物質)であり、代謝を受けることなくイニシエーションに関わる。

4 正しい
胆汁酸の構造である。胆汁酸は、大腸癌の発癌プロモーターである。

5 正しい
12−O−テトラデカノイルホルボール13−アセテート(TPA)の構造である。12−O−テトラデカノイルホルボール13−アセテート(TPA)は、皮膚癌の発癌プロモーターである。

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