令和07年度 第110回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 133

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問 133  正答率 : 45.6%

 国家試験問題

国家試験問題
中毒原因物質とスクリーニング試験(試験方法または検査試薬)の組合せのうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

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問 133    

 e-REC解説

解答 3、5

1 誤
メタンフェタミンの構造である。メタンフェタミンのスクリーニングには、シモン反応や競合的免疫測定法を測定原理とした薬物中毒検出用キットSIGNIFYTM ERなどが用いられる。SIGNIFYTM ERでは、アンフェタミン類、バルビツール酸類、ベンゾジアゼピン類、コカイン系麻薬、大麻、モルヒネ系麻薬、フェンシクリジン類、三環系抗うつ薬剤、メチレンジオキシメタンフェタミン(MDMA)類、オキシコドン類、プロポキシフェン類の検出が可能である。なお、ピリジン-ピラゾロン法は、シアン化合物のスクリーニングに用いられる。

2 誤
モルヒネの構造である。モルヒネのスクリーニングには、マルキス試薬などが用いられる。なお、クロモトロープ酸法は、メタノールなどのスクリーニングに用いられる。

3 正
フェノバルビタールの構造である。フェノバルビタールのスクリーニングには、銅-ピリジン法が用いられる。

4 誤
アセトアミノフェンの構造である。アセトアミノフェンのスクリーニングには、インドフェノール法などが用いられる。なお、ラインシュ法は、水銀やヒ素などの重金属のスクリーニングに用いられる。

5 正
Δ9-テトラヒドロカンナビノール(THC)の構造である。THCのスクリーニングには、デュケノア試薬などが用いられる。

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