平成27年度 第100回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 134

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問 134  正答率 : 56.3%

 国家試験問題

国家試験問題
紫外線UVA、UVB、UVCに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 UVBはUVAより皮膚透過性が高い。


2 UVBはUVAよりオゾン層の透過率が小さい。


3 UVBは皮膚に色素沈着(サンタン)を引き起こすが、UVAはサンタンを引き起さない。


4 UVBは皮膚のDNAに損傷を与える。


5 地上部での光化学オキシダントの生成に寄与するのは主にUVCである。

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問 134    

 e-REC解説

解答 2、4

紫外線は、波長によりUVA(315〜400 nm)、UVB(280〜315 nm)、UVC(200〜280 nm)に分類される。

1 誤
紫外線の皮膚透過性の大きさは、UVA>UVB>UVCである。よって、UVBはUVAより皮膚透過性が低い。

2 正
紫外線のオゾン層透過率の大きさは、UVA>UVB>UVCである。よって、UVBはUVAよりオゾン層の透過率は小さい。

3 誤
UVBは皮膚に炎症(サンバーン)を引き起こし、UVAは皮膚に色素沈着(サンタン)を引き起こす。
サンバーン:紫外線を浴びることにより、皮膚が赤く炎症を起こす急性症状
サンタン:紫外線を浴びることにより、メラニン色素が皮膚表面に沈着すること

4 正
UVBは皮膚のDNAに損傷を与えるため、皮膚がんの原因となることがある。

5 誤
地上部での光化学オキシダントの生成に寄与するのは主にUVAである。UVC は成層圏に存在するオゾン層に吸収され、ほとんど地上に到達しないため、地上部での光化学オキシダントの生成にほとんど寄与しない。

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