平成26年度 第99回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 134

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問 134  正答率 : 58.3%

 国家試験問題

国家試験問題
メタロチオネインに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 分子量は6,000〜7,000で、280 nmに極大吸収をもつ。


2 カドミウムや無機水銀により発現が誘導される。


3 亜鉛やカドミウムなどの2価の金属とは結合するが、1価や3価の金属とは結合しない。


4 重金属に結合し、その毒性を軽減するだけでなく、活性酸素種を消去する作用ももつ。


5 生理的条件下で、大部分は金属を結合していない遊離型の状態で存在する。

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問 134    

 e-REC解説

解答 2、4

1 誤
メタロチオネインの分子量は6,000〜7,000である。メタロチオネインは、芳香族アミノ酸(チロシン、フェニルアラニン、トリプトファン)を持たないため、280 nmに極大吸収をもたない。

2 正
メタロチオネインは、カドミウムや無機水銀により発現が誘導され、それらの金属と結合して毒性を軽減する作用をもつ。

3 誤
メタロチオネインは、亜鉛やカドミウムなどの2価の金属だけでなく、銀などの1価の金属や、ビスマスなどの3価の金属とも結合する。

4 正
メタロチオネインは、重金属に結合し、その毒性を軽減するだけでなく、活性酸素種を消去する作用ももつ。

5 誤
メタロチオネインは、生理的条件下で、大部分は鉛などの金属と結合した結合型の状態で存在する。

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