令和07年度 第110回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 136

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問 136  正答率 : 40.7%

 国家試験問題

国家試験問題
電離放射線による人体への影響及び評価基準に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 吸収線量は、物質1 kg当たりに、1 Jのエネルギーを吸収した際に物質が受けた線量を1 Gyと定義されている。


2 実効線量は、確定的影響のしきい値を規定するのに用いられる。


3 等価線量は、全身の被ばくの影響を評価するための指標で、各組織又は臓器当たりの吸収線量に組織加重係数を掛けて、合計して算出する。


4 等価線量を求めるのに用いられる放射線加重係数は、γ線よりα線の方が大きい。


5 「時間」、「距離」、「遮へい」の防御の3原則は、内部被ばくの低減に重要である。

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問 136    

 e-REC解説

解答 1、4

1 正
吸収線量は、物質1 kg当たりに、1 Jのエネルギーを吸収した際に物質が受けた線量を1 Gy(グレイ)と定義されている。

2 誤
実効線量(Sv)は、確率的影響を評価する際に用いられる。なお、確定的影響のしきい値を規定するのに用いられるのは、吸収線量(Gy)や等価線量(Sv)である。

3 誤
等価線量(Sv)は、吸収線量(Gy)に放射線加重係数を掛けて各組織又は臓器ごとに算出する。なお、実効線量(Sv)は、全身の被ばくの影響を評価するための指標で、各組織又は臓器当たりの等価線量(Sv)に組織加重係数を掛けて、合計して算出する。

4 正
等価線量を求めるのに用いられる放射線加重係数は、γ線が1、α線が20であるため、γ線よりα線の方が大きい。

5 誤
「時間」、「距離」、「遮へい」の防御の3原則は、外部被ばくの低減に重要である。

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