令和06年度 第109回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 137

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問 137  正答率 : 60.3%

 国家試験問題

国家試験問題
下水処理に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 標準活性汚泥法の曝気槽では、主に嫌気性細菌が有機物質を分解している。


2 標準活性汚泥法の最終沈殿池では、活性汚泥(フロック)の沈降性が低下することにより、有機物質の除去効率が上がる。


3 標準活性汚泥法において、最終沈殿池の汚泥の一部は、返送汚泥として曝気槽に戻され再利用されている。


4 標準活性汚泥法に比べて嫌気・無酸素・好気法は、リン及び窒素の除去効率が高い。


5 嫌気・無酸素・好気法において、リン蓄積菌は嫌気槽でリンを取り込み、好気槽でリンを放出している。

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問 137    

 e-REC解説

解答 3、4

1 誤
標準活性汚泥法の曝気槽では、主に活性汚泥に付着した好気性細菌が有機物質を酸化分解し、有機物質を吸着・凝集してフロックを形成する。

2 誤
標準活性汚泥法の最終沈殿池では、活性汚泥(フロック)を沈降させることで、有機物質を除去する。そのため、活性汚泥の沈降性が低下する現象(バルキング現象)が起こることにより、有機物質の除去効率が下がる。

3 正
標準活性汚泥法において、最終沈殿池の汚泥の一部は、返送汚泥として曝気槽に戻され再利用されている。また、再利用されない余剰汚泥は、消化槽で処理される。

4 正
嫌気・無酸素・好気法は、標準活性汚泥法で除去できないリン及び窒素を除去する目的で用いられる。

5 誤
嫌気・無酸素・好気法において、リンの除去に用いられるリン蓄積菌は嫌気槽でリンを放出し、好気槽でリンを取り込む性質をもつ。

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