平成25年度 第98回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 138

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問 138  正答率 : 67.1%

 国家試験問題

国家試験問題
アスマン通風湿度計と乾カタ温度計を用いて、室温25℃の部屋における感覚温度を測定するときの感覚温度の高低に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 同じ乾カタ温度計を用いるならば、そのアルコール柱が38℃から35℃に降下する時間が長い方が、感覚温度は低い。


2 乾カタ温度計のアルコール柱が38℃から35℃に降下する時間が同じならば、その温度計のカタ係数が大きい方が、感覚温度は低い。


3 気動が小さい方が、感覚温度は低い。


4 気湿が高い方が、感覚温度は低い。


5 アスマン通風湿度計の湿球示度が低い方が、感覚温度は低い。

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問 138    

 e-REC解説

解答 2、5

感覚温度とは、気温、気湿、気動が複合して人体に感じさせる温度感と同じ温度を与える静止した(気動0 m/s)、飽和(気湿100%)の空気温度のことである。

1 誤
カタ冷却力は次式で表される。
スクリーンショット 2017-04-13 18.37.03.png

式より、アルコール柱が38℃から35℃に降下する時間が短い方が、カタ冷却力(H)は高値を示し、感覚温度は低くなる。

2 正
前式より、カタ係数が大きい方が、感覚温度は低い。

3 誤
室温25℃において、気動が小さい方が、感覚温度は高い。

4 誤
気湿が高い方が、感覚温度は高い。

5 正
アスマン通風湿度計の湿球温度計の示度は、蒸発による熱放散がどの程度温度を下げているかを示すものであり、示度が低いと測定環境が乾燥状態にあることを意味する。よって、アスマン通風湿度計の湿球示度が低い方が、感覚温度は低い。

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