平成26年度 第99回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 140

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問 140  正答率 : 74.0%

 国家試験問題

国家試験問題
廃棄物処理に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 我が国の一般廃棄物最終処分場の残余容量と残余年数は、2000年以降減少し続けている。


2 産業廃棄物の処理は、直接再生利用、中間処理(減量化と再生利用)、最終処分に分けられ、総排出量の約50%が最終処分されている。


3 産業廃棄物の不法投棄を防止するため、産業廃棄物の処理を委託する排出業者にはマニフェストの交付が義務付けられている。


4 PRTR制度は、第一種指定化学物質と第二種指定化学物質の両方に適用される。


5 海洋への廃棄物投棄及び有害廃棄物の越境移動を防止するための国際的対応として、ロンドン条約及びバーゼル条約がそれぞれ締結されている。

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問 140    

 e-REC解説

解答 3、5

1 誤
2000年(平成12年)以降、我が国の一般廃棄物最終処分場の残余容量は減少傾向〜横ばいであるが、残余年数は増加している。
残余容量:最終処分場で処理することが可能な廃棄物の容積
残余年数:現在使用されている最終処分場が満杯になるまでの年数

2 誤
産業廃棄物の処理は、直接再生利用、中間処理(減量化と再生利用)、最終処分に分けられ、総排出量の約4%が最終処分されている。

3 正

4 誤
PRTR制度とは、人の健康や生態系に悪影響を及ぼすおそれのある化学物質の排出量及び移動量を事業者自らが把握して国に届出を行い、国は届出データや統計資料などを用いた推計に基づき、排出量及び移動量を集計及び公表する制度のことである。PRTR制度は、PRTR法の第一種指定化学物質のみ適応される。

5 正
ロンドン条約では、船舶、海洋施設、航空機からの陸上発生廃棄物を海洋投棄や洋上での焼却処分を規制しており、バーゼル条約では、有害廃棄物の越境移動について規制している

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