平成30年度 第103回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 150

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問 150  正答率 : 84.5%

 国家試験問題

国家試験問題
60歳男性。会社の健康診断で胃にポリープが見つかり、近くの総合病院で精密検査したところ悪性との診断を受け、胃の全摘手術を受けた。退院2週間後に外来受診したところ、「食欲もなく、なかなか体力が戻らない。休職して自宅で療養している。治療にお金がかかり経済的にも厳しい。」と落ち込んだ様子だった。
この男性の体験を表す言葉として最も適しているのはどれか。1つ選べ。

1 代償体験


2 受容体験


3 否認体験


4 喪失体験


5 退行体験

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問 150    

 e-REC解説

解答 4

男性は、手術により胃を「失った」ことを始めとして、食欲、体力、お金を「失って」落ち込んでいることから、この男性の体験を表す言葉として最も適しているのは「喪失体験」である。

1 誤
「代償」とは、目標が達成できなかったときに、別の目標を達成することで欲求を満たそうとすることである。

2 誤
「受容」とは、置かれた現実の状況について、受け入れることである。

3 誤
「否認」とは、置かれた現実の状況について、目をそらし、認めないことである。

4 正

5 誤
「退行」とは、辛い状況に直面したときに、幼児のような振る舞いをすることである。

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