令和03年度 第106回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 150

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問 150  正答率 : 75.7%

 国家試験問題

国家試験問題
医療保険制度上、後発医薬品の使用促進のために、これまで国が実施してきた政策として、誤っているのはどれか。1つ選べ。

1 処方箋の様式を変更して、医師への照会なしで薬剤師が処方された医薬品を後発医薬品に変更できるようにした。


2 薬剤師に対し、患者へ後発医薬品に関する説明を適切に行う義務を課して、患者が後発医薬品について正しく理解できるようにした。


3 初めて先発医薬品から後発医薬品に変更して調剤するときは、投与日数を分割して調剤できるようにして、患者が後発医薬品を短期間試せるようにした。


4 後発医薬品の調剤数量の割合が多い薬局については、調剤報酬で評価できるようにした。


5 後発医薬品を調剤した場合の調剤技術料を減額して、患者の自己負担額を減らした。

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問 150    

 e-REC解説

解答 5

1 正しい
2021年現在の保険処方箋は、後発医薬品の使用推進を測るため、処方箋の変更不可欄に「✔︎」又は「×」の記載がない場合、処方医へ疑義照会をせずに後発医薬品に変更調剤を行うことができる。ただし、変更調剤する際、患者に後発医薬品について説明を行い、同意が必要となる。さらに変更できる後発医薬品の範囲は、含量規格が異なる後発医薬品あるいは類似する別剤形の後発医薬品に限られる。

2 正しい
解説1参照

3 正しい
患者が、初めて先発医薬品から後発医薬品に変更する際、不安な気持ちになる可能性があるため、お試しとして、分割調剤することで、安心して服用できることを実感してもらい、後発医薬品の使用促進へと繋がった。

4 正しい
後発医薬品の調剤数量の割合が多い薬局については、調剤報酬の中に含まれる調剤基本料に加算を与えることで、保険薬局が、積極的に後発医薬品を使用するようになった。

5 誤っている
後発医薬品を調剤した場合は、薬剤料が減額するが、調剤技術料は減額されることはない。

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