平成29年度 第102回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 152

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問 152  正答率 : 86.4%

 国家試験問題

国家試験問題
交感神経系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 サルブタモールは、アドレナリンα1受容体を選択的に刺激して、血管平滑筋を収縮させる。


2 クレンブテロールは、アドレナリンα2受容体を選択的に刺激して、血管平滑筋を弛緩させる。


3 ドブタミンは、アドレナリンβ1受容体を選択的に刺激して、心筋収縮力を増大させる。


4 チモロールは、アドレナリンα1受容体を選択的に遮断して、眼圧を低下させる。


5 フェニレフリンは、アドレナリンα1受容体を選択的に刺激して、散瞳を引き起こす。

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問 152    

 e-REC解説

解答 3、5

1 誤
サルブタモールは、アドレナリンβ2受容体を選択的に刺激して、気管支平滑筋を弛緩させるため、気管支ぜん息などに用いられる。

2 誤
クレンブテロールは、アドレナリンβ2受容体を選択的に刺激して、気管支平滑筋や膀胱平滑筋(排尿筋)を弛緩させるため、気管支ぜん息や腹圧性尿失禁などに用いられる。

3 正
ドブタミンは、アドレナリンβ1受容体を選択的に刺激して、心筋収縮力を増大させるため、循環不全に用いられる。

4 誤
チモロールは、アドレナリンβ受容体を非選択的に遮断して、眼房水の産生を抑制して眼圧を低下させるため、緑内障や高眼圧症に用いられる。

5 正
フェニレフリンは、アドレナリンα1受容体を選択的に刺激して、瞳孔散大筋を収縮することで散瞳を引き起こす。

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