令和04年度 第107回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 155

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問 155  正答率 : 74.5%

 国家試験問題

国家試験問題
全身麻酔薬及び催眠薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 ゾピクロンは、メラトニンMT1受容体を刺激して、概日リズムを整える。


2 ミダゾラムは、γ−アミノ酪酸GABAA受容体の活性化を増強して、鎮静作用を示す。


3 デクスメデトミジンは、オレキシン受容体を遮断して、睡眠・覚醒サイクルを正常化する。


4 ケタミンは、グルタミン酸NMDA受容体を遮断して、鎮痛作用を示す。


5 チオペンタールは、オピオイドμ受容体を刺激して、短時間の麻酔作用を示す。

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問 155    

 e-REC解説

解答 2、4

1 誤
ゾピクロンは、γ−アミノ酪酸GABAA受容体のベンゾジアゼピン結合部位を刺激して、催眠作用を示す非ベンゾジアゼピン系催眠薬である。なお、メラトニンMT1受容体を刺激して、概日リズムを整える薬物は、ラメルテオンである。

2 正
ミダゾラムは、γ−アミノ酪酸GABAA受容体の活性化を増強して、鎮静作用を示すベンゾジアゼピン系静脈麻酔薬である。

3 誤
デクスメデトミジンは、アドレナリンα2受容体を刺激し、集中治療における人工呼吸中及び離脱後の鎮静などに用いる。なお、オレキシン受容体を遮断して、睡眠・覚醒サイクルを正常化する薬物は、スボレキサントである。

4 正
ケタミンは、グルタミン酸NMDA受容体を遮断して、鎮静作用を示す麻酔薬である。

5 誤
チオペンタールは、γ−アミノ酪酸GABAA受容体の活性化を増強して、短時間の麻酔作用を示すバルビツール酸系静脈麻酔薬である。

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