平成26年度 第99回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 155

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問 155  正答率 : 74.7%

 国家試験問題

国家試験問題
痛みの治療に用いられる薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 トラマドールは、Ca2+チャネルを直接遮断して、グルタミン酸の過剰放出を抑制する。


2 フェンタニルは、ノルアドレナリンの再取り込みを促進して、下行性の痛覚抑制系を活性化する。


3 プレガバリンは、オピオイドμ受容体を刺激して、上行性の痛覚伝導系を抑制する。


4 メキシレチンは、Naチャネルを遮断して、知覚神経軸索における興奮伝導を抑制する。


5 ゾルミトリプタンは、セロトニン5−HT1B及び5−HT1D受容体を刺激して、脳血管を収縮させる。

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問 155    

 e-REC解説

解答 4、5

1 誤
トラマドールは非麻薬性鎮痛薬であり、μ受容体部分刺激作用とセロトニン及びノルアドレナリンの再取り込み阻害作用により鎮痛作用を示す。

2 誤
フェンタニルは合成麻薬性鎮痛薬であり、μ受容体刺激作用により鎮痛作用を示す。

3 誤
プレガバリンは、電位依存性Ca2+チャネルを遮断して、グルタミン酸などの神経伝達物質の神経終末からの過剰放出を抑制する。神経障害性疼痛や線維筋痛症に伴う疼痛の治療に用いられる。

4 正
メキシレチンは、神経細胞膜のNaチャネルを遮断することで、知覚神経軸索における興奮伝導を抑制する。糖尿病性神経障害に伴う自発痛、しびれ感の改善に用いられる。

5 正
ゾルミトリプタンは、セロトニン5−HT1B及び5−HT1D受容体を刺激して、脳血管を収縮させる。片頭痛の治療に用いられる。

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