平成31年度 第104回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 157

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問 157  正答率 : 78.3%

 国家試験問題

国家試験問題
制吐薬の作用機序に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 アプレピタントは、嘔吐中枢及び迷走神経終末のタキキニンNK1受容体を遮断することで制吐作用を示す。


2 メトクロプラミドは、CTZ(化学受容器引き金帯)のドパミンD2受容体を遮断することで制吐作用を示す。


3 ジフェンヒドラミンは、嘔吐中枢のヒスタミンH1受容体を刺激することで制吐作用を示す。


4 プロメタジンは、迷走神経終末のドパミンD2受容体を遮断することで制吐作用を示す。


5 ラモセトロンは、消化管内在神経叢のセロトニン5-HT4受容体を遮断することで胃運動を抑制し、制吐作用を示す。

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問 157    

 e-REC解説

解答 1、2

1 正
アプレピタントは、嘔吐中枢及び迷走神経終末のタキキニンNK1受容体を遮断することで制吐作用を示す。遅発期を含む抗悪性腫瘍剤投与に伴う悪心・嘔吐に用いられる。

2 正
メトクロプラミドは、CTZ(化学受容器引き金帯)のドパミンD2受容体を遮断することで制吐作用を示す。悪心・嘔吐などの消化器症状に用いられる。

3 誤
ジフェンヒドラミンは、嘔吐中枢のヒスタミンH1受容体を遮断することで制吐作用を示す。動揺病、メニエール症候群に伴う悪心・嘔吐・めまいの改善に用いられる。

4 誤
プロメタジンは、嘔吐中枢のヒスタミンH1受容体を遮断することで制吐作用を示す。動揺病に伴う悪心・嘔吐の改善に用いられる。

5 誤
ラモセトロンは、消化管内在神経叢のセロトニン5-HT3受容体を遮断することで制吐作用を示す。抗悪性腫瘍剤投与に伴う悪心・嘔吐に用いられる。

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