令和05年度 第108回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 162

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問 162  正答率 : 84.8%

 国家試験問題

国家試験問題
制吐薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 メトクロプラミドは、化学受容器引き金帯(CTZ)のオピオイドµ受容体を遮断する。


2 パロノセトロンは、消化管の求心性迷走神経終末やCTZのセロトニン5−HT3受容体を遮断する。


3 オキセサゼインは、胃粘膜の知覚神経のニコチン性アセチルコリン受容体を遮断する。


4 プロメタジンは、胃壁細胞のガストリン受容体を遮断する。


5 アプレピタントは、嘔吐中枢やCTZのタキキニンNK1受容体を遮断する。

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問 162    

 e-REC解説

解答 2、5

1 誤
メトクロプラミドは、延髄の化学受容器引き金帯(CTZ)におけるドパミンD2受容体を遮断することで、制吐作用を示す。

2 正
パロノセトロンは、消化管の求心性迷走神経終末や延髄CTZにおけるセロトニン5−HT3受容体を遮断することで、制吐作用を示す。

3 誤
オキセサゼインは、酸性条件下でも効果を示す局所麻酔薬であり、消化管粘膜の知覚神経を麻痺させ反射性嘔吐を抑えることで、制吐作用を示す。

4 誤
プロメタジンは、中枢のヒスタミンH1受容体を遮断することで、嘔吐中枢を抑制し、制吐作用を示す。

5 正
アプレピタントは、嘔吐中枢や延髄CTZのタキキニンNK1受容体を遮断することで、制吐作用を示す。

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