平成28年度 第101回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 163

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問 163  正答率 : 71.3%

 国家試験問題

国家試験問題
抗アレルギー薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 クロモグリク酸は、肥満細胞からのケミカルメディエーターの遊離を抑制し、Ⅰ型アレルギー反応を抑制する。


2 オザグレルは、トロンボキサンA2受容体を遮断し、気管支平滑筋の収縮を抑制する。


3 セラトロダストは、ロイコトリエン受容体を遮断し、血管透過性亢進を抑制する。


4 ジフェンヒドラミンは、5-リポキシゲナーゼを阻害し、気管支平滑筋の収縮を抑制する。


5 スプラタストは、インターロイキン-4やインターロイキン-5の産生を抑制し、IgEの産生を抑制する。

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問 163    

 e-REC解説

解答 1、5

1 正
クロモグリク酸は、ケミカルメディエーター(CM)遊離抑制薬であり、ヒスタミンやロイコトリエンなどの遊離を阻害することで、Ⅰ型アレルギー反応を抑制する。

2 誤
オザグレルは、トロンボキサン合成酵素を阻害することで、トロンボキサンによる気管支収縮を抑制する。

3 誤
セラトロダストは、トロンボキサンA2受容体を選択的に遮断し、即時型及び遅発型ぜん息反応及び気道過敏性の亢進を抑制するため、気管支ぜん息の治療に用いられる。

4 誤
ジフェンヒドラミンは、第一世代抗ヒスタミン薬であり、ヒスタミンH1受容体を遮断するとともに、強い中枢抑制作用を示すため、アレルギー性鼻炎や動揺病(乗り物酔い)の治療などに用いられる。

5 正
スプラタストは、ヘルパーT細胞からのインターロイキン-4やインターロイキン-5の産生を抑制し、IgE抗体産生抑制作用、好酸球浸潤抑制作用を示す。

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