平成29年度 第102回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 165

Pin Off  未ブックマーク   
問 165  正答率 : 56.1%

 国家試験問題

国家試験問題
薬物の経口吸収に及ぼす食事の影響とそのメカニズムの組み合わせとして、正しいのはどれか。2つ選べ。
スクリーンショット 2017-10-21 15.06.11.png

 解説動画作成を要望!

 解答を選択

問 165    

 e-REC解説

解答 1、3

1 正
インドメタシンファルネシルは、脂溶性が高く難溶性として知られる薬物の一つである。食事を摂取することで分泌される胆汁酸により、インドメタシンファルネシルの溶解性が改善されるため、消化管からの吸収量が増大する。

2 誤
エチドロン酸二ナトリウムは、食事に含まれるCa、Fe、Mg、Alなどの金属イオンと難溶解性のキレートを形成し、吸収量が低下する。

3 正
セファクロルは、食後に投与するなどにより胃内容排出速度(GER)が低下することにより、吸収が遅延する。

4 誤
メナテトレノン(ビタミンK)は、脂溶性が高く難溶性として知られる薬物の一つである。食事を摂取することで分泌される胆汁酸により、メナテトレノンの溶解性が改善されるので、消化管からの吸収量が増大する。

5 誤
リボフラビンは、小腸上部(十二指腸)に存在するトランスポーター(担体)によって吸収される薬物である。そのため、食後に投与するなどによりGERが低下することにより、十二指腸に存在するトランスポーターの飽和が生じにくくなるため、GERが大きい場合と比べて吸収量が増大する。

 Myメモ - 0 / 1,000

e-REC 過去問解説システム上の [ 解説 ] , [ 解説動画 ] に掲載されている画像・映像・文章など、無断で複製・利用・転載する事は一切禁止いたします