令和05年度 第108回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 165

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問 165  正答率 : 59.2%

 国家試験問題

国家試験問題
内分泌系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 クロミフェンは、GnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)受容体を遮断して、排卵を誘発する。


2 テリパラチドは、副甲状腺ホルモン受容体を遮断して、骨吸収を抑制する。


3 プロピルチオウラシルは、ペルオキシダーゼを阻害して、甲状腺ホルモンの生成を抑制する。


4 ブロモクリプチンは、ドパミンD2受容体を遮断して、プロラクチン分泌を抑制する。


5 メテノロンは、アンドロゲン受容体を刺激して、タンパク質同化作用を示す。

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問 165    

 e-REC解説

解答 3、5

1 誤
クロミフェンは、視床下部におけるエストロゲン受容体遮断により、負のフィードバックの阻害を介してGn-RH(ゴナドトロピン放出ホルモン)分泌を促進させる。その結果、脳下垂体前葉からのLH(黄体形成ホルモン)分泌を促進させることで、排卵を誘発する。

2 誤
テリパラチドは、間欠投与での副甲状腺ホルモン受容体刺激による、前駆細胞から骨芽細胞への分化促進作用や骨芽細胞のアポトーシス抑制作用を示すことで、骨芽細胞数を増加させ骨形成を促進する。

3 正
プロピルチオウラシルは、甲状腺ペルオキシダーゼを阻害することで、甲状腺ホルモンの生成を抑制する。

4 誤
ブロモクリプチンは、脳下垂体前葉のドパミンD2受容体を刺激して、プロラクチン分泌を抑制する。

5 正
メテノロンは、アンドロゲン受容体を刺激して、男性ホルモン様のタンパク質同化作用を示す。

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