令和07年度 第110回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 167

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問 167  正答率 : 58.9%

 国家試験問題

国家試験問題
抗悪性腫瘍薬に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 オキサリプラチンは、がん細胞のDNA鎖内及び鎖間に架橋を形成して、DNAの複製及び転写を阻害する。


2 パクリタキセルは、微小管の重合を阻害して、紡錘糸の機能を抑制する。


3 イリノテカンは、体内で活性代謝物に変化し、トポイソメラーゼⅠ活性を阻害して、切断された一本鎖DNAの再結合を抑制する。


4 ニボルマブは、T細胞上のPD−1に結合し、PD−1とPD−L1及びPD−L2の結合を阻害して、T細胞の活性化を抑制する。


5 ラムシルマブは、上皮増殖因子受容体(EGFR)に結合し、EGFの作用を抑制して、腫瘍血管新生を抑制する。

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問 167    

 e-REC解説

解答 1、3

1 正
オキサリプラチンは、がん細胞のDNA鎖内及び鎖間に架橋を形成して、DNAの複製及び転写を阻害する。

2 誤
パクリタキセルは、微小管の重合を促進して、微小管の安定化・過剰形成を引き起こし、紡錘糸の機能を抑制する。

3 正
イリノテカンは、体内で活性代謝物であるSN-38に変化し、トポイソメラーゼⅠ活性を阻害して、切断された一本鎖DNAの再結合を抑制する。

4 誤
ニボルマブは、T細胞上のPD−1に結合し、PD−1とPD−L1及びPD−L2の結合を阻害して、T細胞を活性化させることにより、がん細胞の増殖を抑制する。

5 誤
ラムシルマブは、血管内皮増殖因子受容体2(VEGFR-2)に結合し、VEGFの作用を抑制して、腫瘍血管新生を抑制する。

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