平成26年度 第99回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 167

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問 167  正答率 : 47.6%

 国家試験問題

国家試験問題
薬物の経口吸収動態についての記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 インドメタシンファルネシルは、高脂肪食を摂取した後に服用すると、脂肪成分と結合するため、吸収量が減少する。


2 リファンピシンの反復投与により、小腸上皮細胞のP−糖タンパク質の発現が誘導され、ジゴキシンの吸収量が増大する。


3 リボフラビンは、十二指腸付近のトランスポーターにより吸収されるので、プロパンテリン臭化物の併用により吸収量が増大する。


4 セファレキシンの吸収は、ペプチドトランスポーターPEPT1を介したNa との共輸送により行われる。


5 グリセオフルビンは、その粒子径が小さいほど有効表面積が大きく、溶解が速いため、吸収速度が大きい。

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問 167    

 e-REC解説

解答 3、5

1 誤
インドメタシンファルネシルは、脂溶性が高く難溶性であるため、高脂肪食を摂取した後に服用すると、胆汁酸の可溶化作用により吸収量が増加する。

2 誤
リファンピシンの反復投与により、小腸上皮細胞のP−糖タンパク質の発現が誘導され、ジゴキシンの消化管腔側への排出が増大するため、吸収量は低下する。

3 正
プロパンテリンが胃内容排泄速度(GER)を減少させるため、リボフラビンは胃から徐々に十二指腸に排泄される。そのため、リボフラビンを輸送するトランスポーターの飽和が起こりにくくなり、吸収量が増加する。

4 誤
セファレキシンの吸収は、ペプチドトランスポーター(PEPT1)を介したH+との共輸送により行われる。

5 正
グリセオフルビンのような難溶性物質は、粒子径を小さくすることにより有効表面積が大きくなり、溶解速度が速くなるため、吸収速度が大きくなる。

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