平成24年度 第97回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 168

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問 168  正答率 : 61.0%

 国家試験問題

国家試験問題
薬物の組織移行に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 皮膚、筋肉、脂肪などの組織では、組織単位重量あたりの血流量が小さいために、一般に血液から組織への薬物移行が遅い。


2 脈絡叢では上皮細胞どうしが強固に結合し、血液脳脊髄液関門を形成している。


3 分子量5,000以下の薬物は、筋肉内投与後、リンパ系に選択的に移行する。


4 組織結合率が同じ場合、血漿タンパク結合率が低い薬物に比べ高い薬物の分布容積は大きい。

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問 168    

 e-REC解説

解答 1、2

1 正

2 正
脈絡叢の上皮細胞どうしは、密着結合しており、血液から脳脊髄液への薬物の移行を制御している血液脳脊髄液関門を形成している。

3 誤
分子量5,000以下の薬物は、筋肉内投与後、血管系に選択的に移行する。なお、分子量5,000以上の薬物は、筋肉内投与後、リンパ系に選択的に移行する。

4 誤
血漿タンパク質に結合している結合形薬物は組織に移行できないため、組織結合率が同じ場合、血漿タンパク結合率が低い薬物に比べ高い薬物の分布容積は小さい。

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