平成25年度 第98回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 168

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問 168  正答率 : 79.4%

 国家試験問題

国家試験問題
血液脳関門に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 血液脳関門の実体は、脈絡叢上皮細胞である。


2 分子量の大きい薬物は、血液脳関門を透過しやすい。


3 血液脳関門には種々の栄養物質の輸送系が存在し、一部の薬物はこの輸送系によって脳内へ分布する。


4 薬物の水溶性が高いほど、単純拡散による脳への移行性は大きい。


5 脳毛細血管内皮細胞に存在するP−糖タンパク質は、一部の薬物の脳内移行を妨げている。

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問 168    

 e-REC解説

解答 3、5

1 誤
血液脳関門の実体は、脳毛細血管内皮細胞であり、その脳毛細血管内皮細胞同士が密着結合で連結することにより、関門を形成している。

2 誤
分子量の大きい薬物は、血液脳関門を透過しにくい。

3 正
血液脳関門には種々の栄養物質(グルコール、アミノ酸など)の輸送系が存在し、一部の薬物(レボドパなど)はこの輸送系によって脳内へ分布する。

4 誤
薬物の水溶性が高いほど、単純拡散による脳への移行性は小さい。

5 正
血液脳関門に存在するP−糖タンパク質は、一部の薬物(ビンブラスチン、ビンクリスチン、ドキソルビシンなど)の脳内移行を妨げている。

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