平成24年度 第97回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 171

Pin Off  未ブックマーク   
問 171  正答率 : 64.1%

 国家試験問題

国家試験問題
薬物Bの併用が薬物Aの体内動態に及ぼす影響として、正しいのはどれか。2つ選べ。
スクリーンショット 2017-04-28 14.21.47.png

 解説動画作成を要望!

 解答を選択

問 171    

 e-REC解説

解答 2、4

1 誤
メトクロプラミドは、胃内容排出速度GERを増大させるため、吸収部位特異性薬物であるリボフラビンの消化管吸収を抑制する。

2 正
エリスロマイシンは、シトクロムP450によって代謝され、その代謝物がシトクロムP450と結合し、複合体を形成することによりシトクロムP450を不活化する。
エリスロマイシンとトリアゾラムを併用すると、トリアゾラムの肝代謝が阻害されるため、トリアゾラムの作用が増強する。

3 誤
炭酸水素ナトリウムは、尿のpHを上昇させる。そのため、炭酸水素ナトリウムと酸性薬物であるサリチル酸を併用すると、サリチル酸の分子形分率が減少するため、サリチル酸は尿細管再吸収されにくくなる。

4 正
プロベネシドとメトトレキサートは、共に近位尿細管に存在する有機アニオン輸送系により分泌される。そのため、メトトレキサートにプロベネシドを併用すると、プロベネシドによりメトトレキサートの有機アニオン輸送系による尿細管分泌が阻害されるため、メトトレキサートの作用が増強することがある。

 Myメモ - 0 / 1,000

e-REC 過去問解説システム上の [ 解説 ] , [ 解説動画 ] に掲載されている画像・映像・文章など、無断で複製・利用・転載する事は一切禁止いたします