平成26年度 第99回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 173

Pin Off  未ブックマーク   
問 173  正答率 : 63.1%

 国家試験問題

国家試験問題
薬物Aの体内動態は線形1-コンパートメントモデルに従い、血中消失半減期は 7時間、分布容積は20 Lである。この薬物10 mg を5時間ごとに操り返し経口投与したところ、定常状態における平均血中濃度は0.8 µg/mLとなった。薬物Aの経口投与後のバイオアベイラビリティとして、最も近い値はどれか。1つ選べ。ただし、ln2=0.693とする。

1 0.1


2 0.2


3 0.4


4 0.6


5 0.8

 解説動画作成を要望!

 解答を選択

問 173    

 e-REC解説

解答 5

繰り返し投与であることから、以下の①式が成立する。
  τ・Css=AUC ……①  
①式を変換すると、
 
スクリーンショット 2017-04-05 18.06.56.png






τ:投与間隔、Css:定常状態の平均血漿中濃度、X0:体内へ移行した未変化体総量、F:バイオアベイラビリティ、D:投与量、ke:消失速度定数、Vd:分布容積

問題文に血中消失半減期t1/2は7時間とあることから、ke=0.693/t1/2 =0.693/7≒0.1 hr-1となる。
これらのことから、Fを以下のように求めることができる。

スクリーンショット 2017-04-05 18.07.19.png



F=0.8

 Myメモ - 0 / 1,000

e-REC 過去問解説システム上の [ 解説 ] , [ 解説動画 ] に掲載されている画像・映像・文章など、無断で複製・利用・転載する事は一切禁止いたします