平成27年度 第100回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 177

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問 177  正答率 : 41.5%

 国家試験問題

国家試験問題
注射剤の溶剤に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 通例、生理食塩液及びリンゲル液は、注射用水の代用として用いることができる。


2 皮内、皮下及び筋肉内投与のみに用いる水性溶剤は、エンドトキシン試験法の適用を受ける。


3 エタノールやプロピレングリコールは、非水性注射剤の溶剤として用いることができる。


4 鉱油試験に適合する流動パラフィンは、非水性注射剤の溶剤として用いることができる。


5 溶剤に注射用水を用いた場合は、添付する文書、容器もしくは被包に、溶剤が注射用水であることを記載する必要がある。

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問 177    

 e-REC解説

解答 1、3

1 正
水性注射剤の溶剤には、注射用水を用いる。ただし、通例、生理食塩液、リンゲル液又はその他の適切な水性溶液をこれに代用することができる。

2 誤
皮内、皮下及び筋肉内投与のみに用いるものを除く水性溶剤は、エンドトキシン試験法の適用を受ける。

3 正
非水性注射剤の溶媒としては、通例、鉱油試験(非水性溶剤中の鉱油の混在を試験)に適合した植物油を用いる。また、その他の適切な有機溶剤(エタノールやプロピレングリコールなど)も非水性溶剤として用いることができる。

4 誤
流動パラフィンは鉱油であるため、非水性注射剤の溶剤として用いることはできない。

5 誤
溶剤に注射用水もしくは0.9%以下の塩化ナトリウム液、またはpHを調節するための酸もしくはアルカリを用いた場合は、添付する文書、容器もしくは被包に、用いた溶剤の名称を記載する必要はない。

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