令和07年度 第110回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 184

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問 184  正答率 : 74.1%

 国家試験問題

国家試験問題
アトピー性皮膚炎の病態と治療に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 乳幼児期には、体幹や四肢に乾燥や皮疹が発症したのちに頭部や顔面に拡大する。


2 掻痒、左右対称性の湿疹及び慢性・反復性経過を特徴とする。


3 血液検査では、血中IgA値が高値を示す。


4 外用療法の第一選択は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)である。


5 タクロリムス軟膏を使用する場合は、塗布部位の灼熱感やほてり、感染症に注意する。

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問 184    

 e-REC解説

解答 2、5

1 誤
乳幼児期では、掻痒を伴う左右対称性の湿潤性皮膚症状が頭部や顔面に好発する。また、これらの皮膚症状は慢性・反復性経過を特徴とする。なお、問題文の体幹や四肢の乾燥性皮疹を呈するのは成人期である。

2 正
解説2参照

3 誤
アトピー性皮膚炎は、Ⅰ型アレルギーの機序が関与して発症するため、血液検査にて血清総IgE値が高値を示す。

4 誤
アトピー性皮膚炎の治療の第一選択は、副腎皮質ステロイド性薬の外用剤である。また、必要に応じて抗ヒスタミン薬などの抗アレルギー薬の経口投与、タクロリムス軟膏なども用いられる。

5 正
タクロリムス軟膏には皮膚刺激性および免疫抑制作用があるため、塗布部位の灼熱感やほてり、感染症に注意する。

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